『開発学研究』投稿原稿受け付けの手引き

日本国際地域開発学会
「開発学研究」編集委員会
編集委員会運用マニュアル bS
1995.12.22   決定
2001.10.15 最終改正


投稿原稿の受け付けは,原則として以下の手順に従って行う。
 


原稿受け付けのフロー


1.受け付けの適否のチェック

(1)

投稿規定の遵守状況のチェック
投稿原稿の受け付けに当たっては,投稿規定が遵守されていることを確認し,遵守されていることが確認されたものについては速やかに受け付けの手続きを行う。一方,投稿規定からみて問題がある場合はその旨を執筆者に連絡し,問題が改善された時点をもって受け付けの手続きを行う。ただし,依頼原稿については弾力的に運用する。

 1)

投稿資格
執筆者(連名の場合はファーストオーサー)が会員であることを名簿担当に照会する。なお,入会手続きの途中の場合は,会員と同様の扱いとする。

 2)

別刷り代・超過ページ代等の未払い金の有無
執筆者のうち,これまでに掲載された論文で別刷り代や超過ページ代の未払いがあるか否かを会計担当に照会する。会計の事務手続きが行われたことが確認されていても,請求年月日から半年を越えて支払いがない場合は受け付け事務を行わない。

 3)

提出物
投稿原稿は,下表の必要提出物と照合し一式が揃っているものを受け付けとする。

原稿の種類別に見た必要提出物

区分
送り状
受付証
の葉書
原稿(図
表含む)
要 旨
英文チェック
の証明書
FD
Abstract
日本文要旨
1部
1葉
3部
3部
3部
1通
1枚
特別報告
論文
研究ノート
総説
海外事情
書評・紹介
*
*
学会記事
2部
* :依頼原稿の場合は必須としない
※ :必須ではないが提出されることが望ましい

 4)

「送り状」と原稿との整合状況
表題,執筆者,種別,図表の枚数が「送り状」と「提出原稿」とで異なる場合,および連絡先が不明の場合は受け付けの手続きを行わない。

 5)

原稿の長さ
原稿のページ数が,超過ページ代を自己負担した場合に掲載可能なページ数を越えている時は,受け付けは行わない。

 6)

その他
既発表の原稿と認められたものや,投稿規定・執筆要領に著しく反している場合は,受け付け手続きを行わない。

(2)

原稿の受け付け日
原稿受け付け日は,投稿規定の遵守状況に関する上記のチェックで規定に則っり成稿した原稿と判断されたものについては,原稿が編集委員会に到着した日をもって受け付け日とする。また,投稿規定からみて問題がある原稿等,受け付けの手続きを行うことは不適当と判断された原稿については,問題点が解消された日をもって受け付け日とする。なお,編集委員会から執筆者に問題点の改善を求める連絡を行った日から4ヶ月以内に問題点が解消されない場合は,不受理扱いとし,執筆者に原稿一式を返却する。
 

2.原稿受け付けの手続き

 原稿受け付けの適否のチェックで受け付けて良いと判断された原稿は,次の受け付け手続きを行う。

(1)

原稿受付証の送付
原稿受け付け年月日を記した原稿受付証を,速やかに執筆者の連絡先まで送付する。

(2)

送り状の整理
原稿受け付け年月日を「送り状」に記入するとともに,受け付け年月日が早いものから順に受け付けb年次(西暦)の下二桁_bフ形で記し,ファイルにまとめて管理する。

(3)

連絡先ファイルの作成
原稿閲読報告書や執筆者の連絡時に用いる連絡先ファイル(データベース)を作成する。

(4)

「受付原稿についての報告」の送付
編集委員に「受付原稿についての報告」を,e_メイル,Fax等で送付する。なお,「受付原稿についての報告」には,原稿の表紙を添付する。

(5)

原稿受付一覧表の作成
原稿の区分・受付oに「原稿受付一覧表」を作成する。また,受付原稿一覧表を編集委員会のアカウントにアップする。なお,原稿受付一覧表の作成に当たっては,執筆者から送られてきたFDから必要事項を読み込むようにする。

(6)

閲読報告書の準備
閲読報告書を必要部数準備し,編集委員会であらかじめ記入しておく欄の記入を行う。



『開発学研究』閲読の手引き

日本国際地域開発学会
「開発学研究」編集委員会
編集委員会運用マニュアル bR
1995.12.22  決定
2001.10.15最終改正


1.閲読の目的

 閲読は,投稿された原稿が「開発学研究」誌掲載に適当か否か,原稿の中に誤りがないか等の判定を行うことを目的とするもので,討論や,視点の相違に基づく事実認識の違いについて指摘することを目的とするものではない。
 

2.閲読のフロー

 閲読は以下に示す手順にしたがって行う。
 


論文閲読の流れ
 

3.閲読者の選定

(1)

投稿原稿受付の連絡から1週間を目処に閲読者および閲読適任者の推薦を受付,編集事務局が調整し,閲読者を選定依頼する。

(2)

原稿の区分毎に必要な最少閲読者数は次表に示す通りとする。
 

区  分
閲読者数
特別報告
編集委員長
論  文
2名以上
研究ノート
1名以上
海外事情
1名以上
書評・紹介
1名以上
学会記事
編集委員長

(3)

原稿閲読者のうち1名は,編集委員会の委員から選定する。

(4)

原稿閲読上必要な場合は,会員以外の適任者に閲読を依頼することができる。

(5)

閲読の公平を期するため,特殊な場合を除き投稿者と同じ研究室,部課から閲読者を選定することは避ける。

(6)

英文Abstractは,ネイティブスピーカーに閲読を依頼する。
 

4.閲読原稿・閲読報告書用紙の送付

(1)

閲読者には以下の書類一式を送付する。

@

「『開発学研究』投稿原稿の閲読のお願い」

1部

A

「閲読結果の記載について」

1部

B

「『開発学研究』原稿閲読報告書」

1部

C

「総合的コメント用紙」

1部以上

D

「個別的コメント用紙」

1部以上

E

投稿原稿(コピー)

1式

F

編集委員会宛返信用封筒

1枚

G

ネイティブチェックの証明書(英文原稿)

1通

(2)

上記送付に当たっては,以下の点を調えておく。

 1)

「開発学研究」投稿原稿閲読のお願い
閲読者の氏名,報告書提出の締切日,執筆者,分類,論題,要旨の有無を記入し,編集員会の印を捺印する。

 2)

「開発学研究」原稿閲読報告書
論文受付番号,受付年月日,閲読回数,区分,執筆者,表題,原稿・図表・写真の枚数,刷上り推定ページ数,規定ページ数,規定遵守の状況,を記入する。

 3)

編集委員会宛の返信用封筒には,切手を添付する。

(3)

再閲読を依頼するときは以下の書類一式を送付する。

@

「『開発学研究』投稿原稿の再閲読のお願い」

1部

A

「閲読結果の記載について」

1部

B

「『開発学研究』原稿閲読報告書」

1部

C

「総合的コメント用紙」

1部以上

D

「個別的コメント用紙」

1部以上

E

修正原稿(コピー)

1式

F

編集委員会宛返信用封筒

1枚

G

ネイティブチェック(再チェック)の証明書

1通

H

前回提出されたの閲読報告書

1式

I

コメントへの対応

1部


4.閲読の方法

(1)

投稿規定,執筆要領との照合(閲読報告書における「形式(規定の遵守状況)」の判断)は,閲読者による原稿閲読に先立ち編集委員会で処理をする。

(2)

執筆者との連絡・交渉はすべて編集委員会で行うこととし,閲読者の直接折衝は原則として認めない。

(3)

閲読者の氏名は執筆者には秘匿とする。

(4)

閲読者,編集委員,編集幹事は,執筆者への連絡を除き閲読報告の内容,および閲読で知り得たことは秘匿とし公開しないことを原則とする。

(5)

閲読者は判定結果に係わらず,閲読報告書に閲読の所感・概評,参考意見等を必要な範囲で,簡潔に,具体的に明記する。

(6)

総括的な意見は総合的コメント用紙に,個別事項に関する意見は個別的コメント用紙に記入する。なお,コメント用紙への記入はできるだけワープロを使用し,非人格化する。ワープロで印字したコメントを貼る場合は,枠内に入っていれば行間等が用紙と異なっていても良い。
 

5.閲読(評価)の基準

 閲読者は,“原稿の内容や表現に対する責は執筆者が負い,その価値は一般読者が判断すべきものであること”を前提に閲読を行う。閲読に当たっては,投稿規定,執筆要領,および以下の細目に照らし,投稿原稿を客観的に評価する。

(1)

内容について
投稿原稿が該当する研究分野においていかに位置づけられるか,研究成果の社会的貢献度は大きいか等,原稿の全体的なポジショニングを行う。

 1)

「開発学研究」掲載に適する内容か否か
「開発学研究」に掲載される原稿は「開発と環境保全に関する研究成果をまとめたもの」(投稿規定1)であり,これとかけ離れた原稿は,いかに論文等として優れたものであっても「開発学研究」には掲載不適と評価する。

 2)

原稿の価値
原稿の価値を以下の点を参考に評価する。

@

創造性
a.学界,社会に重要な問題提起をしている。
b.創造性のあるテーマである。
c.新たな理論を示している。
d.新しい分析方法を開発している。

A

発展性
a.これまで研究のない対象を取り上げている。
b.分析結果等が知的啓発に役立つ。
c.今後の実験,調査研究や技術の開発に取り入れる価値がある。

B

有用性
a.応用性,有用性,発展性が大きい研究・技術で,現場での利用に有用。
b.主題,内容が時宜を得て有用。

C

その他
a.困難な研究,技術的検討をとりまとめている。
b.現象の解明に大きく貢献している。
c.その他。

 3)

論旨
論旨が明確で一貫しているか否かを,次の点に留意して評価する。
a.目的,研究方法・実験方法,論拠が明確・適切で,再現的・論理整合的である。
b.論旨が整合的で論理の飛躍等がない。
c.実験,調査の方法が妥当であり,また倫理に叶っている。
d.全体の構成が適切で,妥当な結果が得られている。
e.内容に誤りがなく信用のおけるものである。
f.既往の研究・技術との関連性が明確である。

(2)

表現について
記述方法,表現について評価を行う。ただし,著しい厳密さ,完璧さ,格調の高さは必要ではない。

 1)

体裁(論文,研究ノート,総説,海外事情として)
以下の点を留意し,それぞれの区分において適する体裁であるか否かを評価する。
a.一篇をもって完結したものであり,続編を前提とした構成や,続編を予告する文章になっていない。
b.適切な用語,用字が用いられており,十分な定義がなされている。
c.文章表現が適切で,本論の展開が読者に理解できるよう記述されている。
d.図表等が内容を適切に表現している(分かりやすい図表になっている)。
e.図表等の数が適切で,説明上不必要なものや重複がない。
f.初出文献等が明示され,著作権への配慮が十分になされている。
g.企業名・商品名・施設名等がみだりに用いられておらず,商業主義的な文章ではない。

 2)

原稿の長さ
投稿規定に照らし,原稿の長さが適切であるか否かを評価する。最終提出原稿の出来上がりページ数が以下のページ数を超える原稿の掲載は認めない。


原稿の区分
規定ページ数
限度ページ数(超過ページ数)
論文・研究ノート・総説
8ページ
11ページ(3ページ)
海外事情
6ページ
8ページ(2ページ)
書評・紹介
3ページ
4ページ(1ページ)

 3)

表題
論文の主旨を十分に要約した表題であるか否かを評価する。厳密さを求めたことにより著しく長くなった表題も,表紙等でのバランスやランニングタイトルの適正に関する問題を生じさせる原因になるため,できるだけ適切な長さ(和文では30字以内程度)で表現できないかを検討する。

 4)

英文について
改めてネイティブスピーカーのチェックが必要であるか否か,英文の完成度を評価する。

 5)

形式(規定を守っているか)
投稿規定,執筆要領の遵守状況を評価する。

(3)

「総合判定」での区分
各評価事項を総合した「総合判定」での評価の基準は以下の通りとする。

 

A:

「開発学研究」に,そのまま掲載可能な原稿(図表を含む)である場合。

 

B:

修正が主に記述上の問題に関するもので,執筆者が修正を行えばそのまま掲載しても良いと考えられ,再閲読の必要が無い原稿の場合。

 

C:

研究方法が明確でなかったり,論旨上必要なデータが不足しているなど内容に問題があるもの,または執筆要領に反する点が多いもので,執筆者の修正により「開発学研究」に掲載可能な原稿となったか否かのチェック(再閲読)が必要な原稿の場合。

 

D:

内容が「開発学研究」には適さない場合や,内容・表現上大きな問題があり根本的に書き直しを要する場合,投稿規定・執筆要領と著しく異なる場合,および内容が不備で判定できない場合。


7.判定の基準

(1)

編集事務局は,閲読者から提出された閲読報告書をもとに,次の図の手順で判定を決定する。
 


判定決定の手順
 

(2)

閲読者から提出された閲読報告書をe_メイル等で編集委員に送付し,判定が適当とみなすことができるか否かについて意見を求める。指定期間(おおよそ1週間以内)に問題点の指摘がなかった場合,閲読報告書の判断は妥当なものとみなす。妥当な判断とみなされた原稿は,下図の「投稿原稿の判定マトリックス表」を編集委員会の判定基準とし,閲読報告書における判定の妥当性に問題があるとの指摘があった場合,判定全体に影響しない限定的な問題か否かを検討する。限定的な問題ならば問題点を削除し,それ以外を閲読報告書として用いる。投稿論文の中核をなす理論や該当する学界の動向に対する理解不足など,投稿論文の評価を大きく変える可能性が考えられる場合は,別の閲読者に審査を依頼する。

(3)

投稿原稿に対する編集委員会の判定(処理方法の決定)は,原則として2名以上の判定のうち低い判定に従う。しかし,閲読者のうち1名のみがD判定の場合および極端に判定が異なる場合(マトリックス表の*印)は,別の閲読者に閲読を依頼する。閲読者1名のみがD判定であった場合,新たに依頼した閲読者の判定結果がD判定の時にはD判定とし,D判定以外の場合にはD判定とした閲読結果を不採用とし,D判定以外の判定を判定マトリックス表に照合させ,編集委員会での判定とする。また,判定がAとCに分かれた場合,新たに依頼した閲読者がA判定の時のみC判定を不採用とし,BまたはCの場合はA判定を不採用とする。


\ 閲読者1の判定
──────
閲読者2の判定 \
B1
B2
C1
C2
*第3の閲読者に閲読を依頼する。

(4)

閲読報告書で不適切と判断されたコメントは削除する。また,閲読内容に基本的な問題が認められた閲読報告者,および判定上から不採用になった閲読報告書は,存在しなかったものとみなす。
 

8.判定決定後の執筆者への対応

(1)

閲読報告書が妥当と判断された時には,直ちに判定結果および閲読報告書の内容を執筆者に通知する。

(2)

閲読報告書は,ワープロ等により筆跡を非人格化して執筆者に伝えることを基本とする。

(3)

執筆者への判定の通知および原稿修正を要求するときに送付するものは,以下の通り。

 1)

A判定の場合は,閲読報告書1式と掲載決定を記した送り状を送付する。

 2)

B・C判定の場合
@修正原稿送付の締切日,対応方法を記した「送り状」
A閲読者氏名を消した「『開発学研究』原稿閲読報告書」・「総合的コメント用紙」・「個別的コメント用紙」
B投稿原稿一式
Cフロッピーディスク
D編集委員会宛返信用封筒(依頼原稿のみ切手を貼る)

 3)

D判定の場合
@原稿返却理由を記した「送り状」
A閲読者氏名を消した「『開発学研究』原稿閲読報告書」・「総合的コメント用紙」・「個別的コメント用紙」
B投稿原稿一式
Cフロッピーディスク

 4)

再閲読の結果を執筆者に知らせるときは,上記2)に加え前回の「コメントへの対応方法」も同封する。

(3)

執筆者等への対応は,以下の手順で進めることを原則とする。
 


 

 1)

B判定の原稿は,修正原稿が提出された時点で「採用」とする。ただし,修正原稿および修正原稿をセーブしたFDの到着が修正期限より遅れた場合は次号以降の掲載とする。

 2)

C判定の原稿を再閲読の結果,A判定になった場合は該当巻号に掲載することとし,判定会議時にB・C判定の場合は次号以降での掲載対象原稿として扱う。

 3)

D判定となったものの修正原稿が提出された場合は,新たな投稿原稿として取り扱う。したがって再投稿時には,原稿3部のほか,FD,送り状等,投稿規定に定める一式を提出する必要がある。

(4)

閲読中に原稿の執筆者が変更された場合は,その時点で新たな投稿原稿の提出として取り扱う。

(5)

当該巻号に採用・不採用に係わりなく,受け付けた原稿のコピー1部を編集委員会で保管する。
 

9.閲読結果に対する異議申し立て

(1)

原稿不採用(D判定)等の閲読結果に異議がある場合,執筆者は1回に限り異議申し立てをすることができる。
異議申し立ては書面により,異議申し立て年月日,執筆者名,異議申し立て事項・理由を具体的に記載し,編集委員会に提出する。

(2)

異議申し立てがあった場合,編集委員長は編集委員会に諮り,異議の当否の判定を行い,その結果と理由を執筆者に通知する。判定は次のいずれかとする。
@異議申し立ての妥当性を認め,改めて閲読を行う。
A異議申し立てを却下する。

(3)

改めて閲読を実施する場合の閲読対象原稿は,異議申し立ての原因になった原稿とし,修正を加えた場合は,この閲読の対象とせず,再投稿された原稿として扱う。

(4)

改めて行う閲読は新たな原稿と同様に扱うが,最初の閲読者とは別の閲読者を選定する。

(5)

異議申し合っての期限は,最初の判定結果の通知より4ヶ月以内とする。
 

10.「掲載」の決定

(1)

「開発学研究」へ掲載する原稿は,編集委員会を開催し,閲読報告書を基に審議を行い決定する。

(2)

編集委員会での判定がA,Bの場合は該当巻号に掲載(「採用」)とする。

(3)

編集委員会での判定がCで,提出された修正原稿を再閲読した結果A判定になった場合,印刷ページ数が許す限りで掲載する。

(4)

印刷ページ数の関係からA,B判定の原稿をすべてを掲載することができない場合は,閲読でパスした年月日の早いものから順に掲載する。なお,印刷ページ数の関係で該当巻号に掲載できなくなったものについては,執筆者に次号掲載で了承するのか,それとも「開発学研究」への掲載を取り下げることを希望するのかを確認し,執筆者の希望に沿って原稿の扱いを決定する。

(5)

閲読者のうち1名がA判定,1名がD判定であったためD判定者以外に閲読を依頼した結果がA判定であった場合,「採用」とする。

(6)

掲載原稿決定のための編集委員会開催時にA判定ないしはB判定で修正原稿が編集委員会宛に戻ってきている原稿以外は,原則として次号以降の掲載原稿として扱う。

(7)

多くの会員に対してより広く発表機会を作るという点から【書評・紹介】,【学会記事】を除き,同一の筆頭執筆者から複数の原稿が提出され,複数の原稿がA,Bと判定されても採用は一編のみとし,他は次号以降に掲載するものとする。
 

11.閲読への謝礼

 会員以外の閲読者には謝礼を行うものとする(取り扱い方の細目は別に定める)。



『開発学研究』入校・校正の手引き

日本国際地域開発学会
「開発学研究」編集委員会
編集委員会運用マニュアル bU
2001.10.15   決定


入稿の準備から校正終了までの編集作業の概略は,以下の通りである。
 


入稿準備から校正終了までの編集作業


1.入稿

(1)

原稿一式の整理作業
編集幹事は最終原稿を受け取り後,入稿に向け原稿一式の整理作業を行う。なお,この整理作業の一部を編集予算内で外部に委託しても良いが,最終のチェックは編集幹事が行う。

 1)

file(FD)の整理
すべての掲載原稿を,統一されたフォーマットに揃える。

@

〈引用文献〉の後に1行空け,原稿受理年月日を行末揃えで(2001.10.10 受理)の形で記入する。

A

執筆要領に従った原稿になっているかをチャックし,違反があった場合は修正する。なお,この修正には執筆者の了解を得る必要はない。

B

2段通しのfileでは,原稿の区分,執筆者名,タイトル,Abstract・要旨文章,所属,キーワードは左詰にし,Abstract,要旨の見出しは中央揃えにする。また,要旨の見出しは,「要」「旨」の間を1字空け「要 旨」と表記する。

C

タイトル,氏名,所属など級数が本文と異なる箇所であっても,文字の大きさを変える必要はない。原則として,これらの指示はすべてプリントアウトした原稿に朱書きする。

D

所属等の上付文字は,「*ナンバー」を半角で記入した後に上付にする。はじめの入力が半角と全角では印刷で出てくる上付後の大きさが異なるので,この点について統一がとれているか否か注意する。

E

本文のfileは,図表の位置や編集上の指示を書き込むスペースを充分にとるため,左右の余白を広く設定する(左右とも50o程度の余白が適当)。

F

2段通しのトップページのfileと本文のfileとを分け,体系的なfile名をつける。このfile名はそれまでの作業段階で付したfile名とは変え,混同の可能性が生じないようにする。

 2)

表紙・裏表紙の作成
fileの整理と同時に,表紙・裏表紙を作成する。表紙・裏表紙のためのデータは,執筆者から提出されたFDのデータを掲載紙の体裁にあわせて整えたものを用い,できる限り新たに入力することは避ける。

 3)

原稿一覧表の作成
以下の様式で,掲載原稿の一覧表を作成する。


『開発学研究』第●巻第●号(通巻●号)掲載原稿一覧表
区分
執筆者
タイトル
原稿枚数
File名
文章
写真
トップページ
本文
1
表紙
  
1
jad5601.doc
2
論文
●●●●
×××××
12
3
2
jad5602.doc
jad5602d.doc
99
ノート
▲▲▲▲
・・・・・・・・・・・
8
4
1
2
jad5621.doc
jad5621d.doc

 4)

原稿の整理

 

@

原稿1ページ目の左上に原稿ナンバーを水色で書く。

 

A

プリントアウトした原稿に,執筆者が記した図表の挿入位置,文字の種類,上付・下付の指定を転記するとともに,タイトルのゴジック指定など必要な指示を朱書きし,ホチキスでとめる。

 

B

図表の適切な縮尺,『開発学研究』●巻●号,執筆者名,タイトルの冒頭…を記入する。ここで縮尺を記入する際には,同一論文では図表の文字サイズができるだけ同じになるように配慮する。また,図表の文字のサイズは,本文の文字サイズより小さくなるようにする。なお,図表は紙面を横に用いることはせず,どうしても1ページに収まらない大きな図表の場合には,見開きページにする。

 

C

原稿oに原稿を揃える。

 5)

入稿予定日の連絡
原稿の整理作業の途中で出版社に入稿の予定日を連絡する。

(2)

入稿

 1)

入稿
以下の一式を揃え,出版社に入稿する。

 

@

原稿一覧表

 

A

原稿一式(本文,図表,図表キャプション)

 

B

原稿データの入ったFD

 

C

出版社に渡すものの一覧表・注意事項等を記した文章(編集員長名で文章を作成)。

 

まとまって入稿後に原稿を追加して入れることは,原則として行わない。

 2)

校正予定の確認・連絡
入稿時,ないしは入稿後数日以内に校正の予定を確認し,

 

@

執筆者

 

A

編集幹事

 

B

ホームページ管理委員会

 

に連絡する。なおホームページ管理委員会への連絡にあたっては,ホームページに掲載する付帯的な連絡事項・注意事項等も併せてe_メイル等で連絡する。

(3)

別刷り製作部数一覧表の作成
別刷り製作部数一覧表を作成し,確認の必要がある場合は執筆者に確認を行う。
初校前に確認できなかった場合は,初校の時に確認を行う。初校時に申し出がない場合は,特別な場合は除き別刷り不要との意思表示とみなし,以後の申し込みは受け付けない。
 

2.初校

(1)

初校出しの準備
初校出しに向けて,

 

@

送付用封筒

 

A

返信用封筒

 

B

送り状

 

C

原稿

 

は事前に準備しておく。

(2)

初稿出し作業への編集幹事の招集
初校出しの日程が確定したら,直ちに編集幹事に初稿出し作業の集合日時を連絡する。
いかにやりくりしても初稿出し作業を行うことができない編集幹事は,その旨を速やかに編集作業の中心になる幹事に連絡する。

(3)

初稿出し
編集委員会に初校ゲラが到着したら,直ちに以下の初稿出し作業を行う。

 1)

初校ゲラのコピー
少なくとも3部(執筆者・編集委員長・編集幹事用)コピーを取り,執筆者への送付用に論文毎にホチキス留めを行う。校正の朱書きはコピーに行い,出版社から届いたゲラへの書き込みは校正結果の集約時とする。

 2)

執筆者への初稿出し
執筆者には次の一式を揃え,初校を送付する。

 

@

送り状(返信締切・返送先を落とさないように留意する:既定の書式を用いる)。

 

A

初校ゲラ

 

B

原稿一式(執筆者から送付された原稿)

 

C

返信用封筒(依頼原稿の場合は返信用切手を添付する)

 

なお,レイアウトに関する執筆者からの指示は初校戻しまでとし,初校戻し以降の申し出は受け付けない。

 3)

編集委員長・編集幹事への初稿出し
編集委員長にはすべてのゲラを,編集幹事は分担してゲラをチェックする。できる限り1論文について2名以上の編集がチェックするようにする。なお,文章については執筆者がチェックを行っているので,編集幹事はレイアウト,規定と異なる点を中心にチェックする。引用文献の書き方が既定と異なっていたり,文章中の引用文献と〈引用文献〉に示された文献が一致しないこと,図表の数値と本文中の数値が微妙に違っていることがよくあるので,編集幹事はこの点を意識的にチェックする。この点検で編集幹事が判断できない箇所が発見された場合は直ちに編集作業の中心になっている幹事に連絡する。疑問点の報告を受けたら,速やかに執筆者に問い合わせを行う。
用語・用字については,論文単位に統一がとれていれば良しとする。一論文中に表記のゆれがある場合は,多く使用されている方で揃える。また,俗語で用いられている略した用法は,学会誌掲載に適するケースを除き正確な用法に改める。

(3)

ホームページ管理委員会への連絡
初稿出し作業が終了したら,初校の予定を含めホームページ管理委員会に連絡する。なお,校正に関わる点でホームページに掲載する情報があった場合は併せてホームページ管理委員会に連絡する。

(4)

初校戻し

 1)

編集幹事の招集
編集の中心となる幹事は,初校戻し作業を行う日時を確定し,編集幹事を招集する。時間調整しても作業に参加できないときは,速やかにその旨を編集作業の中心になっている幹事に連絡する。

 2)

初校結果の集約
編集幹事会で,執筆者・編集委員長・編集幹事から提出された初校ゲラをつき合わせ,修正点が問題ないかを確認し,問題がない場合は朱の入った箇所を出版社から受け取った校正ゲラに転記する。修正によって問題が生じる場合は,編集幹事で修正の却下(修正により規定違反になる場合や,文意が不明になる場合など)を含め対応方法を協議し,編集委員長が決定する。この対応方法については,執筆者から問い合わせがない限り,対応方法を変更したことについての連絡は原則として行わない。

 3)

初校戻し
出版社に,以下の一式を揃え初校を戻す。

 

@

初校ゲラ

 

A

出版社から戻ってきた原稿

 

B

別刷り製作部数一覧表

 

C

引き渡しの仕様書
 

3.再校

(1)

編集幹事の招集
初校戻し時,ないしはその後2〜3日以内に再校出しの日時を確認し,再校出しに関する作業を行う日時を決め,編集幹事に招集の通知を出す。どうしても再校出しの作業を行えない編集幹事は,その旨を編集作業の中心となる幹事に速やかに連絡する。

(2)

再校出し
再校ゲラが編集委員会に着き次第,直ちに以下の再校出し作業を行う。

 1)

再校ゲラのコピー
再校ゲラを少なくとも2部コピーし(編集委員長・編集幹事用),幹事校正用に論文毎にホチキス留めをする。

 2)

編集幹事で分担し再校を行う。なお,幹事校正では,少なくとも2名以上で同一論文のチェックを行うようにする。

 3)

幹事校正では,誤字・脱字,執筆要領違反,体裁の統一性,レイアウトを中心にチェックを行う。

 4)

再校出しが終わったら,ホームページ管理委員会に再校に入ったことを,再校戻しの予定をあわせて連絡する。

(3)

再校戻し

 1)

幹事校正期間は再校出し日を含めておおよそ4日間程度とし,5日目には再校結果を集約し,遅くとも6日目には再校を出版社に発送する。

 2)

再校結果を集約するために再校出し時,またはその翌日に編集幹事招集の連絡を行う。再校戻しの作業が行えない編集幹事は,その旨を速やかに編集作業の中心になっている幹事に連絡する。

 3)

編集幹事会で,編集委員長・編集幹事から提出された再校ゲラをつき合わせ,修正点が問題ないかを確認し,問題がない場合は朱の入った箇所を出版社から受け取った再校ゲラに転記する。なお,再校での修正は,執筆者から問い合わせがあったとき以外は執筆者に連絡を行わない。

 4)

再校結果の集約が終わり次第,出版社へ再校ゲラを戻す。

(4)

配送先・代金請求先の確認
再校戻し時に,本誌,別刷りの送付先,および代金請求先といつ請求したらよいかの確認を行う。編集委員会宛にも請求書の写しを送付するように手配する。
 

4.念校

 念校は,特別に問題がないかぎり出版社での責任校正とし,疑問点をFaxでの連絡で対処する。
 念校終了と同時に,納品の日時を確認し,発送担当,会計担当等に連絡をするとともに,別刷り等の送付準備を行う。



『開発学研究』発行後の作業に関する手引き

日本国際地域開発学会
「開発学研究」編集委員会
編集委員会運用マニュアル bT
2001.10.15   決定


『開発学研究』掲載論文の刷り上がりページ数が確定以降,以下の事務処理を行う。
 


再校以降の事務処理


1.各担当への連絡

(1)

会計担当

 1)

刷り上がりページ数が確定したら,別刷り印刷部数(依頼原稿の有無を明示),超過ページ数,その他著者負担金額についての一覧表を作成し,会計担当に報告する。

 2)

学会事務所に会誌が到着しだい製作費を問い合わせ,予算残高を確認する。

(2)

名簿担当
発行予定日がほぼ固まった段階で,名簿担当(会誌発送担当)に納品予定日を連絡する。

(3)

ホームページ管理委員会
表紙・裏表紙,刷り上がりページ数が確定したら,ホームページ管理委員会に,
@表紙・裏表紙のコピー,
A掲載論文の表紙ページと日本文要旨・英文AbstractがセーブされたFD,
B各論文のキーワード一覧表,
を送付する。
また,発行予定日など,Webページ更新に必要な情報も併せて提供する。
 

2.『開発学研究』発行後の事務処理

(1)

別刷りの送付
会誌発行と同時に別刷りが到着するので,執筆者から預かっているFDを添えて,速やかに送付する。

(2)

記録等の整理

 1)

出版社より原稿一式の到着後,投稿原稿・記録類の整理を行う。会誌発行後1ヶ月以内に原稿一式が返却された場合は,会誌発行後1ヶ月を経過するのをまって整理作業を行う。

 2)

出版社から戻った原稿のFDは,そのまま保管する。

 3)

掲載論文の編集作業過程に関する磁気メディアでの記録を,掲載された号を単位に整理し,保管する。

 4)

掲載決定の日時が記載された「送り状」をファイルにまとめ,2年間保存する。

 5)

閲読報告書,投稿原稿,通常の編集過程でファイルされた文書は廃棄する。

 6)

転載許可や受理証明書など通常の編集過程とは異なる文書は,1年間保存する。


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